仕事でもプライベートでも、使えると便利なMicrosoftOffice。
ここ『やさしいOffice』では、Word・Excel・PowerPointの
- 「これ、どうやるんだっけ?」という基本的な操作
- 知っているとちょっと便利な豆知識
これらを、初心者の方や久しぶりに使う方にも分かりやすく解説していきます。

まずは一緒に、Excelの基本からマスターしていこー!
『Excel』合計を出す一番簡単な方法!【SUM関数入門】
Excelで合計を出すには?
Excelのセルに直接「=100+200+300」のように足し算の式を入力しても合計は計算できます。
でも、合計したいセルの数が多くなると、一つひとつ「+」で繋いでいくのは大変ですよね。
そんなときに使うのが「関数(かんすう)」です。
Excelにはたくさんの関数が用意されていて、合計を計算(足し算)するための関数が「SUM(サム)関数」です。



「関数」って聞くと難しそうだけど、Excelが計算してくれる便利な「呪文」みたいなものだよ!
基本の「SUM(サム)関数」
SUM関数は、指定した範囲にある数値の合計を計算してくれます。
基本的な書き方はこうです。
=SUM(合計したい範囲)
「合計したい範囲」の部分には、「A1:A10」(セルA1からA10まで)のように、
合計したいセルがどこからどこまでなのかを指定します。
「オートSUM (Σ)」ボタンを使ってみよう!
SUM関数を手入力するよりも簡単なのが「オートSUM」ボタンです。
リボンの「ホーム」タブの右の方にある、ギリシャ文字のシグマ「Σ」マークのボタンがそれです。
これを使えば、Excelがある程度自動で合計範囲を判断してくれます。


使い方①:すぐ下に合計を出す
合計したい数値が縦に並んでいて、そのすぐ下のセルに合計を出したい場合。


合計を表示したいセルを選んでから「オートSUM (Σ)」ボタンをクリック!


Excelが「この範囲を合計しますか?」と点線で範囲を示してくれるので、
範囲が合っていればそのままEnterキーを押すだけです。
使い方②:すぐ右に合計を出す
合計したい数値が横に並んでいて、そのすぐ右のセルに合計を出したい場合も同様です。


合計を表示したいセルを選んで「オートSUM (Σ)」ボタンをクリックし、





範囲を確認してEnterキー!
【オートSUMを使うときの注意点】
オートSUMは非常に便利ですが、Excelが自動で判断する合計範囲が、必ずしも自分が意図した範囲と一致するとは限りません。
ボタンを押した後は、必ず点線で囲まれた範囲が正しいかを確認する癖をつけましょう。



あとで直すのは大変だからね!
『応用』離れたセルの合計を出す
「オートSUM」は隣接した範囲の合計を出すのに便利ですが、
「ここと、ここと、あそこにあるセルの数字だけ合計したい!」といったように、
合計したいセルが離れた場所に点在している場合もあります。
そんなときは、SUM関数を直接手入力しましょう。
SUM関数は、以下のようにカンマ(,
)で区切ることで、複数のセルや範囲を指定できます。
=SUM(数値1, 数値2, [範囲1], [範囲2], ...)
たとえば、下の図のように「B2」「B4」「B6」の数値を合計して、セル「D4」に表示したいとします。


具体的な手順を見てみましょう。
- 合計を表示したいセル(例: D4)を選択します。
- 半角で「
=SUM(
」と入力します。 - 最初のセル(例: B2)をクリックして選択します。(数式バー表示「
=SUM(B2
」) - 半角で「
,
」(カンマ)を入力します。 - Ctrlキーを押しながら、次のセル(例: B4)をクリックします。(数式バー表示
=SUM(B2,B4
) - 続けて半角で「
,
」(カンマ)を入力します。 - 再びCtrlキーを押しながら、次のセル(例: B6)をクリックします。(数式バー表示「
=SUM(B2,B4,B6
」)合計したいセルがまだあれば、カンマ入力とCtrl+クリックを繰り返します。


8.最後に半角で「)
」を入力し、Enterキーを押します。
これで、離れた場所にあるセルの合計が計算されました!
セルD4には合計値が表示され、数式バーを見ると「=SUM(B2,B4,B6)
」となっているはずです。


まとめ
Excelで合計を計算する基本、「SUM関数」と「オートSUMボタン」。
特にオートSUMボタンは、クリック一つで合計を出せる超便利機能なので、ぜひマスターしてください。
これができれば、家計簿や売上集計など、Excelでの計算作業がぐっとラクになりますよ!
「やさしいOffice」では、ほかにもExcelの便利な使い方を紹介しています!